セーフモード【safe mode】セーフブート/safe boot
セーフモードとは?
オペレーティングシステム(OS)に深刻な障害が生じてシステムが正常に起動しない場合などに、診断や修復を行うために最低限の構成で起動する特別な動作モード。Windowsをはじめ、macOS、Androidなど多くのOSに備わっている。

通常の起動では、OSの基本機能に加えてデバイスドライバや常駐ソフトウェア、自動起動プログラムなど多数のプログラムが読み込まれる。セーフモードではこれらのほとんどを一時的に無効化し、ディスプレイやビデオチップ、キーボード、ストレージ装置など基本操作に不可欠な最小限のドライバとサービスのみで起動する。
セーフモードで起動した環境では、高度なグラフィックス機能や音声出力、ネットワーク機能などは原則として利用できず、画面解像度も低く抑えられる。一方で、問題の原因となっているドライバや常駐ソフトの削除や更新、システム設定の修正、破損ファイルの復旧といった修復作業は実行できる。特定のソフトウェアがセーフモードでは正常動作する場合、そのソフトウェアが通常起動時の問題の原因である可能性が高いと判断できる。作業完了後に何も操作せず再起動すれば、通常モードでの起動に戻る。
セーフモードへの切り替え方法はOSやバージョンによって異なる。Windowsでは起動時にF8キーを押すことで呼び出すことができるが、Windows 10/Windows 11では起動処理が高速化しておりキーの連打ではうまく呼び出せない場合がある。通常の手順でサインインできる場合は「設定」メニューの回復オプションから移行できる。
起動自体が困難な場合は、電源ボタンによる強制終了を複数回繰り返すことでWindows回復環境が自動的に起動し、そこからセーフモードを選択できる。近年のWindowsではネットワーク機能を有効にした「セーフモードとネットワーク」など、用途に応じた起動オプションも用意されている。macOSではShiftキーを押しながら起動すればセーフモードとなる。
(2026.6.9更新)