CIFS 【Common Internet File System】

概要

CIFS(Common Internet File System)とは、Windowsファイル共有サービスで利用されているプロトコル(通信規約)「SMB」を拡張し、Windows以外のシステムでも利用できるよう仕様を公開したもの。

SMBServer Message Block)は米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsファイル共有やプリンタ共有で標準的に用いられる仕様だが、NetBIOSなどWindows固有の仕様に依存した部分があり、他のシステムへの実装は困難だった。

CIFSは1996年に発表された仕様で、当時のSMBを元に、NetBIOSを介さずTCP/IPで直接通信できるモードの追加や、シンボリックリンク対応や認証方式の改善などが行われた。これにより同社以外のソフトウェアがWindowsファイル共有などを実装しやすくなった。

同社は2000年にCIFSとほぼ同様の仕様をSMB 1.0として発表し、Windows 2000以降にはこちらが実装されている。以降はSMBの名称で仕様の更新や公開が行われるようになり、CIFSという名称は用いられなくなった。

(2020.5.24更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。