ユーザーフレンドリー【user-friendly】
概要

主に操作や使用のしやすさを表し、操作手順や表示内容が単純・簡潔である、要求される前提知識が少なく直感的に利用できる、使い方を簡単に覚えることができる、入力装置などが扱いやすい、案内が分かりやすい、誤作動やエラーなどが起こりにくい、といった特性を兼ね備えた状態を指す。
IT分野では、主にソフトウェアの表示・操作体系(ユーザーインターフェース)の分かりやすさとして評価される。アイコンやウィンドウなどの図形や画像を多用し、マウスや画面タッチなどで操作対象や指示内容を指定できる「グラフィカルユーザーインターフェース」(GUI)はユーザーフレンドリーな操作方式の代表とされる。
GUIの登場以前、コンピュータの操作方式は文字のみが表示される画面に命令文を入力する「コマンドラインインターフェース」しか存在せず、お世辞にもユーザーフレンドリーとは言えなかった。グラフィカルな操作画面の普及により、専門的にコンピュータを学んだ人以外にも容易に操作を覚えることができるようになり、コンピュータの用途が格段に広がった。
なお、何をもってユーザーフレンドリーとするかは、対象とする利用者層によって異なる。子ども向けの教育アプリと医療従事者向けの専門システムとでは、求められる設計の方向性は大きく異なる。製品が想定する利用者の属性や性質を十分に調査・検討した上で、そのニーズや習熟度に合わせた設計が求められる。実際の製品開発では、想定利用者に操作してもらい、結果を開発者にフィードバックする「ユーザーテスト」もよく行われる。
IT分野以外でもユーザーフレンドリーという概念が用いられることがある。機器やソフトウェアといった狭い意味での「道具」に限らず、サービスや手続き、組織、店舗、施設など、利用者や顧客が存在する様々な場面で、利用者にとってやさしい、困難や複雑さが少ない、使い勝手の良い、といった意味でユーザーフレンドリーという語が用いられる。