フォーカス【focus】
概要
フォーカスとは、コンピュータの操作画面にあるウィンドウや入力欄などの要素から一つを選び、文字入力や操作を受け付けられる状態にすること。また、そのような操作の受け付けが可能な状態のこと。一般の外来語としては、話題や関心の中心、注力すべき対象という意味でも用いられる。

画面内に複数の要素が存在する場合、利用者はそのすべてを同時に操作することはできない。そのため、対象をクリックするなどの操作で、いずれか一つの要素を操作対象として選ぶ仕組みが用いられている。
この状態を「フォーカスされる」「フォーカスを得る」「フォーカスが当たる」などと表現する。“focus” はレンズの焦点やカメラのピント合わせを意味する英単語で、画面内の特定の要素に操作対象を絞り込む様子をこれになぞらえている。
フォーカスを得た要素は、枠線が太く表示されたり背景色が変化したりするなど、他の要素と判別できる見た目になることが多い。文字入力欄であればカーソル(キャレット)が点滅し、キーボードからの入力をそのまま受け付ける状態になる。ボタンであれば、フォーカスを得た状態でEnterキーやスペースキーを押すと、クリックと同じ操作として扱われる。
別の要素が選ばれるなどして対象から外れることは「フォーカスが外れる」「フォーカスを失う」という。英語ではピントがぼやける様子にちなみ、この状態を「ブラー」(blur)と呼ぶ。Webページの入力フォームなどでは、プログラム上でフォーカスを得た際の処理を「focusイベント」、フォーカスが外れた際の処理を「blurイベント」として扱うことが多い。
一般の外来語としての「フォーカス」は、レンズの焦点やピント合わせという原義に加え、議論や企画において重視する範囲を絞り込むという意味でも定着している。「議論のフォーカスを当てる」「経営資源をフォーカスする」といった言い回しは、対象を一つに定めて注目点を明確にするという意味で用いられる。
(2026.6.19更新)