ウィンドウ 【window】
パソコンなどのオペレーティングシステム(OS)で一般的なグラフィック表示を利用した操作画面(GUI:Graphical User Interface)では、実行中のソフトウェアごとにウィンドウが与えられ、その中で表示を行ったり利用者の操作を受け付けたりする。
このような仕組みを「ウィンドウシステム」(windowing system)と呼び、ウィンドウが置かれる背景(画面全体)のことは「デスクトップ」(desktop)という。複数のソフトウェアを起動すると画面上にそれぞれのウィンドウが表示され、一部が重なることもあるが、最も手前で全体が見えているものが現在操作対象になっている「アクティブウィンドウ」である。
ウィンドウは大きさや形状が固定されているものと可変のものがあり、後者はマウス操作やタッチ操作で隅や端を指定してドラッグ操作することにより大きさを変えることができる。上部にはタイトルバーが表示され、ソフトウェア名や操作アイコン(全画面表示、最小化、消去など)が並んでいる。
最小化を指示するとウィンドウは画面から消えるが、プログラムの実行状態は維持したままタスクバーなどにアイコンとして表示され、アイコンをクリックすると再びウィンドウが開く。一方、ウィンドウを閉じる操作を行うと、常駐ソフトや複数ウィンドウを同時に利用する場合を除いて、ソフトウェアは終了する。
スマートフォンやタブレット端末向けのOSなどでは、GUIによる表示・操作体系を採用しながらもウィンドウ表示を行わず、どのソフトウェアも常に全画面で表示するようになっていることが多い。表示されていないソフトウェアも終了しない限り動作し続けており、必要に応じて画面を切り替えて利用する。
データ処理のウィンドウ
データの処理や送受信などで、連続した長いデータを扱う際、現在着目している処理対象として設定された固定長の区間のことを「ウィンドウ」ということがある。そのような区間を設定して処理を進める方式を「ウィンドウ制御」「ウィンドウ処理」(windowing)という。特に、処理の進行に伴ってこの区間を連続的に少しずつ移動していく手法を「スライディングウィンドウ」という。