AVI 【Audio Video Interleave】 .aviファイル / AVI形式 / AVIフォーマット
概要
AVI(Audio Video Interleave)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が開発した、動画を保存するためのファイル形式の一つ。動画と付随する音声を記録・再生するためのもので、同社のWindowsをはじめ様々なソフトウェアが対応している。標準のファイル拡張子は「.avi」。データをファイルにどのように記録するかを定めた記録形式(コンテナフォーマット)であり、動画データや音声データの圧縮符号化方式を定めたものではない。主な動画の圧縮方式としてはMPEG-1/MPEG-2/MPEG-4やWMV、H.264、H.264、Motion JPEGなどに、音声の圧縮方式としてはリニアPCM、MP3、AAC、WMA、AC-3、FLACなどに対応し、これ以外にも数十の形式に対応している。
AVI形式のファイルを再生するには、圧縮時に使われた符号化プログラム(コーデック)と同じものを再生ソフトに組み込んでおく必要があるが、ファイル名の拡張子は内部形式によらず常に「.avi」であるため、標準的でない形式だとどのコーデックが必要なのか分からない場合もある。
1990年代前半に策定された形式で、Windows上でメディアデータを格納する際に用いられる「RIFF」(Resource Interchange File Format)というファイル形式を元に開発された。音声(audio)と動画(video)を交互に折り混ぜた(interleave)構造になっていることが名称の由来とされる。
古い時代のコンピュータの仕様に合わせた形式であるため、現代では不都合となる制約が含まれる。例えば、ファイル末尾まで読み込まなければ正しく再生できないためストリーミング再生に向いていない、2GBを超えるファイルを作成できない、可変フレームレートの動画に対応していないといった点である。1996年に「AVI 2.0」と呼ばれる拡張仕様が追加されており、ファイルサイズの問題は緩和されている。
(2023.9.9更新)