ポップアップ 【pop-up】
概要
ポップアップ(pop-up)とは、コンピュータの操作画面で、最前面に飛び出すように現れるウィンドウなどの表示要素のこと。すでに表示されている他の要素に覆い被されるように出現し、利用者にメッセージを伝えたり特定の操作を促したりするために用いられる。一般的なソフトウェアでは、利用者に注意を促す重要なメッセージを目立つように表示したい場合や、特定の情報の入力や操作をしなければ他の要素を操作できないモーダルウィンドウを出現させる方式としてよく用いられる。
ポップアップの仕組みを利用してソフトウェアの操作メニューを表示するものは「ポップアップメニュー」という。普段の画面には大項目のみを表示しておき、利用者が一つを選択すると脇に中項目の一覧がポップアップし、その中の一つを選択すると小項目の一覧がポップアップするような方式である。
ポップアップ広告/ポップアップブロック
Webページなどに表示する広告を、新しいウィンドウとしてページ前面に覆い被せるようにポップアップして表示する方式を「ポップアップ広告」という。スクリプトで動作を制御し、ページを開いたり離脱する瞬間に開くようにできているものが多い。
西暦2000年前後のWeb広告普及の初期に劇的に広告効果を高める手法として流行したが、視界を遮られて不快に思う利用者が多く、操作の妨げや誤操作の原因にもなるため、2004年頃までに著名なWebブラウザにはウィンドウのポップアップを拒否する「ポップアップブロック」機能が搭載されるようになった。
似た広告の表示方式として、新しく開いたウィンドウをページを表示するウィンドウの下(後ろ)に回り込むように現れるものを「ポップアンダー広告」という。また、新しいウィンドウは開かずに、表示されているページの内容に覆い被さるように広告が現れるものを「全画面広告」という。
(2024.2.26更新)