.sysファイル 【.sys file】
概要
.sysファイル(.sys file)とは、ファイル名末尾の拡張子が「.sys」になっているファイルで、Windowsのシステムの一部を構成するファイルである。「sys」は「system」の略。Windowsや前身のMS-DOSがオペレーティングシステム(OS)の一部として利用するファイルに付けられる拡張子で、システムフォルダ(標準ではC:¥Windows)内部などに大量の.sysファイルが配置されている。
OSの一部としてインストール時に同時に導入されるものがほとんどだが、装置を制御するデバイスドライバなども.sysファイルとして提供され、周辺機器の接続時に開発元が作成した.sysファイルをシステムに導入する場合もある。
記録されているデータの形式などはファイルによってまちまちで、大半は実行可能形式のプログラムコード(の断片)が記録されたバイナリファイルだが、「pagefile.sys」のようにメインメモリの内容の一部を保管する目的のものや、「config.sys」のように設定を記述したテキストファイルなどもある。
システムの一部として管理されるため、原則として利用者が明示的に開いたり、編集、移動、複製、削除、更新などの操作を行う必要はない。みだりに移動や削除を行うとシステムが正常に動作しなくなったり、ファイルによってはOSが起動できなくなる場合もある。
(2023.8.30更新)