イベントログ【event log】
概要

コンピュータは稼働中、アプリケーションの起動や停止、認証の成否、エラーの発生など様々な事象を内部で生じさせている。イベントログはこうした事象の履歴を自動的に保存したものであり、システムの稼働状態の監視や障害発生時の原因究明に利用される。
Windowsには、オペレーティングシステム(OS)の標準機能としてイベントを収集し保存する仕組みが組み込まれている。記録は発生元に応じて分類され、ソフトウェアの動作を記録する「アプリケーション」、ログオンの成否や権限変更を記録する「セキュリティ」、OSやドライバの挙動を記録する「システム」などのログ種別に保管される。
個々のイベントの記録は、発生した日時、ログを出力したソフトウェアを示すソース、事象を識別するイベントID、関連するユーザーアカウント、コンピュータ名などの要素で構成される。さらに事象の深刻度を示すレベルが付与され、正常な動作には「情報」(information)、将来的に問題となりうる異変には「警告」(warning)、動作の失敗を示す記録には「エラー」(error)のラベルがそれぞれ付与される。システムの状態変化や異常の兆候を段階的に把握できる。
利用者がこれらの記録を確認するための管理ソフトウェアとして、Windowsには「イベントビューア」が標準で内蔵されている。記録されたイベントを時系列順や種類別に整理して一覧表示できるほか、個々の項目を選択して開くことで、エラーメッセージなどの詳細な技術情報を確認できる。システムに異常が生じた際、管理者が最初に参照する情報源の一つとなっている。PowerShellなどの管理ツールからイベントログを取得・検索することもでき、複数の機器のログを転送して集中監視する構成も利用されている。
同様の仕組みはWindows以外のOSにも存在する。LinuxなどのUNIX系OSでは「syslog」と呼ばれる仕組みが普及しており、ログはテキスト形式のファイルに書き出される。これに対し、Windowsのイベントログは独自のバイナリ形式で保存されるため、テキストエディタで直接開くことはできず、専用のツールを通じて閲覧や抽出を行う必要がある。
関連用語
他の辞典等による「イベントログ」の解説 (外部サイト)
本ページを参照・引用している文書・論文など (外部サイト)
- ISACA東京支部調査研究委員会 アジャイルDevOps研究会「アジャイル開発チェックリスト Ver2.0
」(PDFファイル)にて引用 (2024年2月)