読み方 : アールシーばん

RC版【Release Candidate】リリース候補版

概要

RC版とはソフトウェア製品が正式に発売・公開される直前の最終段階に提供されるテスト版のこと。重大な問題が見つからなければ、そのまま同じ内容のものが製品版として出荷あるいは公開されることが多い。
RC版のイメージ画像

ソフトウェア製品の開発では、アルファ版ベータ版といった何段階かの試作版の提供と利用者からのフィードバックを経て品質を高めていくのが一般的である。RC版はこれらの検証作業がほぼ完了した後に用意され、予定していた機能の実装と既知の致命的なバグの修正が概ね終わった状態にある。

RC版の段階では新機能の追加や仕様の変更は原則として行われない。機能や動作仕様はほぼ確定しており、残された作業は不具合の修正や動作確認が中心となる。開発者や一部の利用者に配布され、社内試験では発見しにくい環境依存の問題がないかを実際の利用環境で確認することが主な目的である。

検証中に新たな問題が見つからなければRC版の内容がそのまま正式版として採用される。深刻なバグが発見された場合は修正を加えた新たなRC版が作成され、「RC1」「RC2」「RC3」のように連番で区別しながら検証が繰り返される。著名なオープンソースソフトウェアOSS)やオペレーティングシステム(OS)など規模の大きい製品では、複数のRC版が一般に公開されることも珍しくない。

商用ソフトウェア製品のRC版には、ベータ版と同様に使用期限の設定などの制約が設けられていることが多く、製品版に準じたサポートを受けられないのが通例である。また、致命的な不具合は概ね解消されているものの、特定の環境で潜在的な問題が生じる可能性があるため、重要なデータを扱う本番環境への導入は推奨されない。

(2026.6.3更新)
 

他の辞典等による「RC版」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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