マウスオーバー 【mouse over】 マウスホバー / mouse hover / マウスオン
概要
マウスオーバー(mouse over)とは、コンピュータの操作画面で、マウスポインタ(マウスカーソル)を対象物の上に重ねると何らかの処理が行われる仕組みのこと。ポインタを対象物から離すと元の状態に戻るようになっていることが多い。画面上に表示された小さな矢印などのポインタをマウスなどで動かして操作する方式のコンピュータやソフトウェアで用いられる仕組みで、対象にポインタが重なっている間だけ表示状態が切り替わったり、あらかじめ設定された操作や処理が行われたりする。
対象の属性や状態をツールチップやポップアップなどで表示するなど、利用者に補助的な情報を知らせるために用いられることが多い。プログラミングなどでは、ポインタが対象に重なることを「マウスオン」、外れることを「マウスアウト」と呼ぶこともある。
スマートフォンやタブレット端末などタッチパネル方式で画面に触れて位置を指示するタイプのコンピュータやソフトウェアでは、マウスポインタに相当する操作要素が存在しないため、マウスオーバーによる表示・操作も利用できない。実質的にはパソコンでしか機能しないため、様々な種類の端末から利用されるアプリケーションやコンテンツでは必須の操作にしないよう設計する。
使用例
多くのWebブラウザでは、リンクが設定された文字列や画像にカーソルを重ねると、文字色が変化したり、リンク先のアドレス(URL)が表示されるなど、それがリンクであることを知らせる表示状態に変化する。また、title属性が設定されている要素はマウスオーバーするとその文字列がツールチップ表示される。
Windowsエクスプローラなどファイルやフォルダを操作するオペレーティングシステム(OS)の機能では、一覧表示されたファイルのアイコンなどにポインタを合わせると周囲に小さなツールチップ領域が出現し、ファイルの種類やサイズ、更新日時などが表示される。
(2024.1.31更新)