カーソル 【cursor】
概要
カーソル(cursor)とは、コンピュータの操作画面で、現在の入力位置を指し示す小さな図形や記号のこと。転じて、画面上の現在位置だけでなく、システム内で現在の操作対象を指し示す値や変数などのこともこのように呼ぶことがある。文字ベースの表示・操作画面(CUI:Character User Interface)では、利用者が入力した文字が出現する位置を表す特殊な図形文字などのことをカーソルという。システムによってはキャレット(caret)、キーボードカーソル、テキストカーソルなどと呼ばれることもある。
下線や縦棒、全体が塗りつぶされた縦長の長方形などが用いられることが多く、単なる記号ではなくカーソルであることを示すため点滅などの装飾が行われることもある。挿入モードと上書きモードなど、キー入力の動作の違いにより形状が変化する場合もある。
グラフィック表示を多用した操作画面(GUI:Graphical User Interface)の場合には、マウスなどのポインティングデバイス(位置入力装置)が画面上で指し示している現在位置に矢印や手などを模した小さなアイコンが表示され、これをカーソルという。マウスポインタ(mouse pointer)とも呼ばれる。GUI画面でもスマートフォンのようにタッチ操作が前提の場合はカーソルは表示されない。
“cursor” の原義は計算尺の目盛りを合わせるのに用いる可動部品のことで、尺の目盛りの中からカーソルの指し示す値を読み取って計算結果を得た。これになぞらえ、コンピュータ上で現在地を指し示す記号をカーソルと呼ぶようになった。
(2019.6.17更新)