regsvr32.exe

概要

regsvr32.exeとは、Windowsのシステムに含まれるプログラムの一つで、DLLなどをレジストリに登録したり、登録を削除するもの。コマンドプロンプトから「regsvr32 DLLファイル名」などの書式で実行する。

WindowsではDLLDynamic Link Library)ファイルやActiveXコントロールOLEコントロール/OCXファイル)、COMコンポーネントなどプログラムを部品化する仕組みが用意されており、実行時に他のプログラムに連結して機能を呼び出すことができる。

これらのプログラムを呼び出せるようにするには、Windowsのシステムが管理する「レジストリ」(registry)と呼ばれる設定情報データベースに登録する必要がある。regsvr32.exeはプログラムをレジストリに登録したり削除する機能を提供する。

コマンドプロンプトなどから「regsvr32 ファイル名」を実行すると、指定されたファイルをレジストリに登録する。「regsvr32 /u ファイル名」で登録済みのファイルをレジストリから削除する(ファイル自体は削除しない)。通常は実行すると「mylib.dll のDllRegisterServer は成功しました」などのダイアログが表示されるが、「/s」オプションで表示させないようにできる。

regsvr32.exeはシステム設定を変更するため実行には管理者権限が必要となる。64ビットWindowsではシステムドライブの「¥WindowsSystem32¥regsvr32.exe」がデフォルトで呼び出される64ビット版だが、「¥WindowsSysWoW64¥regsvr32.exe」として32ビット版も残されており、32ビットDLLなどを登録することができる。

(2023.12.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。