ロングファイルネーム 【long file name】 長いファイル名 / LFN

概要

ロングファイルネーム(long file name)とは、Windowsにおけるファイル名ディレクトリ名の命名形式の一つで、12文字以上の長い名前を付けられるようにしたもの。

初期のWindowsでは、ストレージ外部記憶装置)に格納するファイルディレクトリの名前として、「COMMAND.COM」のように本体8文字以内、拡張子ピリオド以降)3文字以内のいわゆる「8.3形式」が用いられてきた。前身のMS-DOSから引き継いだ仕様である。

これに対し、Windows 95以降のシステムでは、250文字までのファイル名を付けることができるようになり、ファイル名の文字もUnicodeUTF-16)形式で保存されるようになった。ただし、ドライブ名ディレクトリ名を含むパス全体で259文字までという制約があるため、実際にはこれより短い文字数となる。

Windows 95以降に登場したVFATNTFSのようなファイルシステムでは、従来の8.3形式しか扱えないシステムでもロングファイルネームで命名されたファイルが読めるように内部的に短縮名が自動的に付与されており、例えば「This_is_my_first_homepage.html」というファイルを作成すると「THIS_I~1.HTM」といったような短縮名が与えられる。

(2024.8.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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