DOSコマンド 【DOS commands】
概要
DOSコマンド(DOS commands)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のパソコン向けオペレーティングシステム(OS)製品「MS-DOS」でシステムの操作に用いられる命令(コマンド)群。MS-DOSおよびIBM社製品向けの「PC DOS」は、標準の表示・操作体系(ユーザーインターフェース)としてコマンドラインインターフェース(CLI/CUI)を採用しており、利用者とシステムが互いに文字によるメッセージをやり取りして対話的に処理を進めていく。
システムが操作可能になると画面に「C:¥>」といった形式のプロンプトを表示し、点滅するカーソルで入力可能であることを利用者に伝える。利用者はカーソル位置にキーボードからDOSコマンドを入力してシステムを操作したり、実行ファイル名を指定してプログラムを起動する。
主なDOSコマンドとして、カレントディレクトリのファイルやディレクトリの一覧を表示する「dir」、カレントディレクトリを変更する「cd」、ディレクトリを作成する「mkdir」、ディレクトリを削除する「rmdir」、ファイルやディレクトリをコピーする「copy」、ファイルの内容を表示する「type」、ファイルを削除する「del」、ファイル名を変更する「ren」などがある。
これらのコマンドの多くは後継製品であるWindowsのコマンドプロンプトに引き継がれており、ほぼ同じ書式で利用することができる。初期のWindowsはMS-DOSにグラフィック表示・操作機能(GUI)を追加するシステムだったため、コマンドプロンプトも「MS-DOSプロンプト」と呼ばれていた。
(2023.11.28更新)