SCCM 【System Center Configuration Manager】 MECM / Microsoft Endpoint Configuration Manager / MCM / Microsoft Configuration Manager
概要
SCCM(System Center Configuration Manager)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が情報システム管理者向けに提供している「System Center」製品群の一部で、多数のコンピュータをネットワークを通じて遠隔から管理するシステム。企業などの組織内で大量に設置、運用されるWindowsパソコンなどのクライアントコンピュータを一括して管理、監視するための様々な機能を提供する。数十台以上の規模でコンピュータを運用する場合に、同じ操作や手順を一台一台手作業で行うよりも効率的に管理することができる。
各コンピュータの構成や設定などの情報収集や管理、Windowsの遠隔からのインストールやアップグレード、ソフトウェア更新プログラムの配布や適用、Windows Defenderと連携したウイルス対策やファイアウォールの設定、モバイル機器の管理、電力消費の監視や電源管理、ソフトウェアの使用状況の測定などを行うことができる。
もともと組織内で運用する物理的なコンピュータ群(オンプレミス環境)の管理のために開発されたが、同社のクラウドサービス「Microsoft Azure」内に作成した仮想マシン(VM)上に組み込んで使用することもできる。「Azure Update Manager」などクラウド環境に特化した同種のシステムへの移行も可能となっている。
名称の変遷
1994年に前身の「Systems Management Server」の最初のバージョンが発売され、2007年に「System Center Configuration Manager」(SCCM)に改称された。この名称の期間が長く、最も普及が進んだ時期でもあるため、改称された現在でも慣用的に「SCCM」と旧称で呼ばれることがある。
2019年に「Microsoft Endpoint Configuration Manager」(MECM)に改称され、Microsoft Endpoint Managerシリーズ製品群の一つに組み入れられた。2023年にはMicrosoft Intuneシリーズ製品群に組み入れられ、「Microsoft Configuration Manager」(MCM)に改称された。