メッセージボックス【message box】
概要

主にエラー通知、警告、処理完了の報告など、利用者が即座に認識すべき情報を伝える目的で使用される。通常、「OK」ボタン一つだけが配置されており、利用者はその内容を確認してボタンを押すことでウィンドウを閉じる。ボタンの選択によってソフトウェアの動作が分岐することはなく、あくまで情報の一方的な伝達に特化している。
類似する概念として「ダイアログボックス」(dialog box)があり、「OK」「キャンセル」あるいは「はい」「いいえ」など複数のボタンや入力フィールドを持ち、利用者の選択が処理結果に反映されるものを指す。メッセージボックスはダイアログボックスの特殊な場合とみなされることもあり、両者の境界は必ずしも明確ではない。
表示中は背後のウィンドウが操作できなくなる「モーダル」(modal)動作が標準的であり、利用者に確認を強制する設計上の意図がある。近年のUIデザインでは、操作を強制的に中断するメッセージボックスの多用はユーザー体験(UX)を損なうとされており、トースト通知やインライン表示など非モーダルな通知手法との使い分けが推奨されている。重大なエラーや不可逆的な操作の確認など、必ず利用者の注意を引く必要がある場面に限定して使用すべきとする考え方が広まっている。