ウィジェット 【widget】

概要

ウィジェット(widget)とは、システム画面などに小さく表示される単機能のアプリケーションソフト。また、コンピュータの操作画面(GUI)を構成する、何らかの機能を持った表示・操作要素。前者は「ガジェット」(gadget)とも呼ばれる。

アプリケーションソフト

パソコンデスクトップ画面スマートフォンなどのホーム画面、Webページなどに埋め込んで表示・使用できる単機能の小さなアプリケーションソフトをウィジェットあるいはガジェットということがある。

カレンダーやメモ帳、地図、最新ニュース表示など様々なアプリケーション開発され、公開されている。個々のウィジェットは、XMLHTMLなどのマークアップ言語、およびJavaScriptなどのスクリプト言語開発されることが多く、利用するには動作環境である「ウィジェットエンジン」が必要となる。

スマートフォンタブレット端末ではiOSAndroidがそれぞれホーム画面上でウィジェットを動作させる機能を提供している。パソコンデスクトップ環境ではWindowsの「デスクトップガジェット」やmacOSMac OS X)の「Dashboard」(ダッシュボード)などが標準的に用いられたが、現在はいずれも廃止あるいはデフォルトでオフとなっている。

GUIの構成部品

グラフィック表示や位置入力による操作を多用するグラフィカルユーザーインターフェースGUI)で用いられる部品のことをウィジェットと呼ぶことがある。ウィンドウやボタン、ダイアログボックステキストボックススクロールバードロップダウンメニューなど様々な種類がある。

オペレーティングシステムOS)や特定のプラットフォーム向けのソフトウェア開発キットSDK)、ライブラリなどが再利用可能なウィジェットのセットを提供することがあり、これを「ウィジェットツールキット」あるいは「GUIツールキット」などという。

アプリケーション開発者はこれを組み込んで必要なものを呼び出す形で操作画面を設計することができ、自分でゼロから部品を開発することなく、他のソフトウェアと統一された機能や外観、操作性の操作画面を構築することができる。

(2020.12.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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