.mscファイル 【Management Saved Console】
概要
.mscファイル(Management Saved Console)とは、Windows標準の設定ツール、Microsoft Management Console(MMC)の設定ファイル。管理機能ごとの設定や動作を記述したファイルで、独自のアイコンを持ちあたかもプログラムファイルであるかのように扱われる。標準のファイル拡張子は「.msc」。WindowsにはMMCという管理ツールが標準で搭載されているが、これ自体は管理ツールを動作させる汎用のプログラムであり、具体的な管理機能を実装したプログラムは「スナップイン」と呼ばれるDLLファイルなどとして分散している。
.mscファイルは機能ごとに用意された設定ファイルで、XML形式のテキストファイルである。どのスナップインを読み込んでMMCウィンドウ内にどのように配置するかなどを定義している。内部にアイコン画像を持っており、エクスプローラーなどで独自のアイコンで表示される。
.mscファイルをクリックするとMMCの実行ファイル(C:¥Windows¥System32¥mmc.exe)が起動され、.mscファイルの内容を読み込んでスナップインを画面上に配置し、利用者からの操作を受け付ける。利用者からは.mscファイルが個々の設定ユーティリティのように見える。
コントロールパネルやタスクバーから呼び出される多くの設定画面が.mscファイルとして提供されている。例えば、「デバイスマネージャー」は「devmgmt.msc」、「タスクスケジューラー」は「taskschd.msc」、「ディスクの管理」は「diskmgmt.msc」として実装されている。Windows Serverにしか付属しない「IISマネージャー」(iis.msc)のように、製品やエディションによって提供される.mscファイルも異なっている。
(2024.6.28更新)