GAC 【General Availability Channel】 SAC / Semi-Annual Channel / CBB / Current Branch for Business
概要
GAC(General Availability Channel)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のパソコン向けオペレーティングシステム(OS)製品、Windows 10/11の企業向け更新方式の一つで、年1回新バージョンに更新されるもの。一般的なオフィス利用などで用いられる。Windows 10および後継のWindows 11は以前のWindowsとは異なり、一定期間ごとに新バージョンが発表され、インターネットなどを通じて導入済みのシステムを自動的に入れ替える仕組みになっている。
企業や官公庁、学校などでコンピュータをまとめて管理する際には、このWindowsの更新をどのように行うかについていくつかの選択肢が与えられており、GACはオフィスでの事務作業の遂行用など、最も一般的な利用環境で用いられる。
GACは家庭など一般向けに販売されるWindowsと同じように、春と秋に発表される年1回のアップグレード(機能更新プログラム)が自動的に適用され、OSが常に最新の状態に保たれる。一方、管理者などが事前に更新内容を評価したい場合などには「Insider Program」を、特殊な利用環境で頻繁に更新したくない場合には「LTSC」(Long-Term Servicing Channel)をそれぞれ利用する。
なお、GACはWindows 10発売当初は「CBB」(Current Branch for Business)の名称で展開されていたが、2017年に年2回更新の「SAC」(Semi-Annual Channel)に改められ、Windows 11の発売に伴い年1回更新のGACに改められた。
なお、一般向けと同時提供のチャネルとして以前は「SACT」(Semi-Annual Channel Targeted)、旧称「CB」(Current Branch)が存在したが、2019年の再編で旧SACへ統合されている。
(2023.3.1更新)