Windows Update

概要

Windows Updateとは、Windowsの機能の一つで、開発元の米マイクロソフト(Microsoft)社からインターネットを通じて自動的に修正・更新プログラムを入手し、自らに組み込んで修正を適用するシステムのこと。手動で更新を指示することもできる。

Windowsや同梱の同社製ソフトウェアについて、同社がサイト上に修正プログラムを公開すると、自動的にこれを取得して組み込んでくれる。コントロールパネルなどから操作・設定画面を呼び出すことができ、利用者が適用可能なプログラムを一覧し、必要なものだけを選択して適用することもできる。

既存ソフトウェアの新しいバージョンへのアップグレードや、最新の設定ファイル、同社製ではないハードウェアデバイスドライバなども提供される。Windows自体の大型アップデート実行するが、Windows 10からWindows 11といった製品間のアップグレードわれない。

Windows 98で初めて導入され、当初はWebブラウザInternet Explorerを経由して利用するWebアプリケーションとして実装されていた。Windows Vista以降は単体のソフトウェアとしてWindowsに組み込まれている。古いWindowsサポート終了に伴い、当該バージョン向けのWindows Updateも順次終了している。

かつてはMicrosoft OfficeなどのWindows以外の同社製品の自動更新システムは「Microsoft Update」として提供されていたが、Windows 7以降ではWindows Updateの機能の一部に含まれており、設定画面で「その他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をオンにすることで更新を有効にすることができる。

大規模環境の場合

Windows UpdateはそのコンピュータWindowsを更新する仕組みであるため、Windows端末が大量に導入されている企業などの組織で有効にすると、更新プログラムの発表がある度に一台ずつ個別にダウンロードと導入が繰り返され、ネットワーク帯域が圧迫されることがある。

また、自動的に更新を適用する設定の場合、情報システム部門による業務用のアプリケーションなどとの整合性の確認が完了する前に更新が適用されてしまい、不具合システムが停止するといったトラブルが生じることもある。

このため、同社では法人ユーザー向けに、更新の一括適用や配信タイミングの選択などの制御をうことができる「WSUS」(Windows Server Update Services)や「WUfB」(Windows Update for Business)などのシステムを提供している。

(2024.3.14更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる