WYSIWYG 【What You See Is What You Get】

概要

WYSIWYG(What You See Is What You Get)とは、文書作成・編集ソフトウェアなどの特性の一つで、最終的な仕上がりを画面上に表示して確認しながら編集できるという意味。そのような編集システムを「WYSIWYGエディタ」と呼ぶことがある。

ワープロソフトやDTPソフト、Webページ編集ソフトなどでよく用いられる概念で、文書を最終的に表示・印刷した際の見た目をそのまま編集画面に表示し、常に状態を確認しながら編集作業を行うことができることを指す。

1990年代頃までは、まだ現在のようなグラフィカルな表示・操作システム(GUI)が一般的ではなく、編集した文書を実際に出力してみるまでどのような状態か確認することができなかった。作業者は仕上がりの状態を頭で想像しながら編集するのが一般的だったため、「見たままが出力される」先進的な編集方式としてこのような標語が生まれた。

ワープロソフトなどの場合、現代では基本的な操作画面はWYSIWYGなのが当たり前になって久しいため、あえてWYSIWYGという標語が使われることは少なくなったが、コードを入力して表示ソフトに解釈させる方式であるWebページ(HTMLやCSS)では、CMS(コンテンツ管理システム)などの入力・編集方式としてWYSIWYGを謳う例が現在も見受けられる。

(2021.1.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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