LMHOSTSファイル
概要
LMHOSTSファイルとは、Windowsの設定ファイルの一つで、ネットワーク上のコンピュータのIPアドレスとNetBIOS名(コンピュータ名)の対応を記述したファイル。「LM」はMS-DOS時代から使われてきたネットワークソフトの「LAN Manager」の略。相手のコンピュータがルータを超えた場所にあるなど、同一ネットワーク内の同報送信(ブロードキャスト)による探索では名前解決できない場合に用いられる。WINS(Windows Internet Naming Service)の提供後はこちらを用いるのが一般的となり、あまり必要なくなった。
書式はUNIXで使われるhostsファイルとほぼ同じで、一行に一項目ずつ、IPアドレス、空白(スペース)、ホスト名の順で記載する。コメント記法(先頭に「#」を付ける)を利用して行末にNetBIOS固有の情報を付け加えることもできる。
LMHOSTSファイルを置く場所はあらかじめ決まっており、Windows 9xでは「C:\WINDOWS」などのシステムディレクトリ(環境変数%WINDIR%)、Windows NT/2000以降では「C:\WINNT\system32\drivers\etc」など「%systemroot%\system32\drivers\etc」で表される場所にある。
(2022.9.28更新)