パーティション 【partition】
概要
パーティション(partition)とは、区画、分割(する)、区分、分配(する)、衝立、仕切り、隔壁などの意味を持つ英単語。コンピュータのストレージ(外部記憶装置)の内部を複数の独立した区画に分割したものをパーティションという。一般の外来語としては部屋を仕切る間仕切りや衝立のことを指すことが多い。ハードディスクやSSDなどの記憶装置は、利用開始時に内部を複数のパーティションに分割し、それぞれをあたかも一台の独立したストレージのように取り扱うことができる。区画に分割する操作や処理のことを「パーティショニング」(partitioning)という。
一台の装置を二つに分けてシステム用とデータ保存用に分けておけば、オペレーティングシステム(OS)の入れ替えや入れ直しの際にデータが影響を受けないようにすることができる。また、それぞれに異なるオペレーティングシステム(OS)を導入し、起動時に選択することもできる。
PC/AT互換機のパーティション構成
Windowsパソコンとしてよく用いられるPC/AT互換機の場合、近年のUEFI(EFI)を採用している機種では、「GPT」(GUIDパーティションテーブル)と呼ばれる管理方式を採用しており、制限なく自由にパーティションを作成できる。
一方、旧式のBIOSで制御する機種は「MBR」(マスターブートレコード)という管理方式で、一台のストレージ装置について4つまで「基本パーティション」(プライマリパーティション/基本区画)を作成できる。基本パーティションの代わりに一台につき一つだけ「拡張パーティション」(拡張領域)を作成することもできる。
拡張パーティションに直接ファイルシステムを作成してデータを保存することはできず、一つ以上の「論理パーティション」(論理領域)を作成して、そこにファイルシステムを作る形となる。論理パーティションはいくつでも作ることができる。OSを起動できるのは基本パーティションだけで、論理パーティションにシステムを置くことはできない。
(2024.3.28更新)