%windir%
環境変数はオペレーティングシステム(OS)が設定値などを永続的に保存し、利用者や実行されるプログラムから設定・参照できるようにする仕組みで、標準で組み込まれているものと利用者やアプリケーションが任意に作成するものがある。
%windir%はWindowsに標準(デフォルト)で組み込まれている環境変数の一つで、Windowsのシステムフォルダがストレージ内のどこにあるのかを指し示している。通常の構成ではWindowsはシステムドライブの「Windows」フォルダに格納されており、システムドライブは「C:」であるため、%windir%の値は「C:¥WINDOWS」(円マークは海外ではバックスラッシュ)となっていることが多い。
コマンドの引数などでは「%windir%」で値を呼び出すことができ、setxコマンドを用いて「setx windir=パス文字列」とすれば値を変更できる。パスの一部として用いることができ、例えば「%windir%¥System32¥cmd.exe」は「C:¥Windows¥System32¥cmd.exe」と展開される。
Windowsでは「%SystemRoot%」環境変数にもシステムフォルダのパスが格納されている。歴史的に%windir%はWindows 9x系列(95/98/Me)、%SystemRoot%はWindows NT系列(システムフォルダが「C:¥WINNT」だった)で用いられていたが、両系統が統合されたWindows XP以降はどちらにも同じものが格納されている。
(2023.4.30更新)