FAT16 【File Allocation Table 16】
概要
FAT16(File Allocation Table 16)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のWindowsシリーズや前身のMS-DOSで標準的に用いられたファイルシステムの一つ。1987年にMS-DOS 3.11で導入された。初期のFAT(File Allocation Table)ではクラスタ数の指定を12ビットの整数で行っていた(後にFAT12と呼ばれる)が、FAT16では16ビットに拡張された。MS-DOS時代と初期のWindowsで最も普及していたファイルシステムで、単にFATといった場合はこれを指すことが多かった。
最大クラスタ数は65,524個、クラスタサイズは512バイト~32KiB(Windows NTでは64KiBまで)で、最大ボリュームサイズは2GiB(同4GiB)、ファイル数は65,517個まで。標準ではファイル名はいわゆる「8.3形式」(ファイル名本体8バイトまで+拡張子3バイトまで)だが、VFATを適用することで255文字までの「ロングファイルネーム」(LFN)に対応する。
(2022.5.1更新)