アクティブパーティション 【active partition】

概要

アクティブパーティション(active partition)とは、コンピュータ外部記憶装置(ストレージ)の内部を幾つかの領域に分割したパーティションのうち、オペレーティングシステム(OS)を起動(ブート)するよう指定された領域。MBRで管理されたディスクで用いられる。

コンピュータ内のハードディスクSSDなどのストレージ装置は、一台の装置の内部をいくつかの「パーティション」(partition)と呼ばれる区画に分割し、それぞれを一台の機器のように独立に扱うことができる。

旧来のBIOSで制御されるパソコン製品では、ディスクの先頭に「MBR」(Master Boot Record)という管理領域があり、パーティションの区画分けなどの情報が記載されている。一台に4つまで「プライマリパーティション」(基本領域)を作成することができ、そのうちの一つをアクティブパーティションに指定することができる。

アクティブパーティションに指定されたパーティションにはOSが起動可能な状態で格納されている必要がある。複数のパーティションOSが保存されている場合、後からアクティブパーティションを別の領域に切り替えることもできる。拡張領域(拡張パーティション)や論理領域(論理ドライブ)をアクティブパーティションに指定することはできない。

なお、従来のBIOSに代わってUEFIで制御する近年のパソコン製品では、ストレージ内部の管理を「GPT」(GUIDパーティションテーブル)と呼ばれる管理領域でうように変更されているため、アクティブパーティションという概念も存在しない。

(2024.2.1更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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