デフラグ 【defrag】 デフラグメンテーション / defragmentation / ディスク最適化 / ディスクデフラグ

概要

デフラグ(defrag)とは、ハードディスクなどのストレージ装置(外部記憶装置)の中でファイルの内容を記録した領域を再配置し、各ファイルの記憶領域や空き領域がなるべく連続した状態にすること。また、そのような処理をソフトウェア(デフラグツール)。

ストレージ内の記憶領域は、ある決まった大きさ(通常は数キロバイト程度)の「セクタ」(sector)を単位に管理され、ファイルなどを保存する際には必要な容量だけ空いているセクタを集めてきて記録する。

使用開始当初はほとんどが空き領域のため、端から連続した領域に保存されていくが、ファイルの作成、追記、削除を繰り返していくに従って細かな空き領域が増え、大きなファイルを保存する際に少しずつ分割されて様々な領域にまたがって飛び飛びに記録されるようになる。

ハードディスクなど回転する円盤(ディスク)を利用した記憶装置データの配置が物理的に連続している時に最も高速に読み書きできるため、このようにファイルの保存領域や空き領域の断片化フラグメンテーション)が進むと次第に性能が劣化する。同じ量のデータの読み書きにより多くのディスクの回転やヘッダの移動を要するため、そのまま使い続けると装置の負荷も大きくなるとされる。

デフラグはこのような領域の断片化を解消するためにわれる操作で、記録されたデータを端から順番に連続した並びになるよう再配置し、一つのファイルがなるべく少ない数の連続した領域に記録された状態になるよう再編する。また、記録済みの領域と空き領域を分離して広大な連続した空き容量を創出する。

デフラグをソフトウェアは以前は独立したアプリケーションソフトとして開発・販売されることが多かったが、最近ではWindows標準機能の「ドライブ最適化とデフラグ」のように、オペレーティングシステムOS)のストレージ管理機能の一つとして取り込まれることが多くなっている。

(2023.11.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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