読み方 : はいしんのさいてきか

配信の最適化【Delivery Optimization】

概要

配信の最適化とはWindows Updateの機能の一つで、更新プログラムを同一ネットワーク内のWindows端末同士で融通し合い、配信元サーバからの重複ダウンロードを減らす仕組み。Windows 10から導入され、Windows 11にも引き継がれている。
配信の最適化のイメージ画像

Windows Updateは、セキュリティ修正や機能更新などのプログラムインターネット経由で米マイクロソフト(Microsoft)社のサーバから自動取得して適用する仕組みである。企業や学校など多数の端末を運用する環境では、同一のファイルを各端末が個別にダウンロードするため、インターネット回線の帯域を圧迫し、業務に影響が生じる場合がある。

配信の最適化を有効にすると、端末は同社サーバだけでなく、同じネットワーク上の他のWindows端末からも更新データを取得できるようになる。更新データは分割して管理され、必要な部分を他の端末から受け取る。ローカルネットワーク内のいずれかの端末が更新プログラムを取得すれば、残りの端末はその端末からファイルを受け取ることができる。

対象となるデータは、Windowsの機能更新プログラムや品質更新プログラムに加え、Microsoft Storeのアプリ、Microsoft Defenderの定義ファイルなどがある。初期設定ではローカルネットワーク内の端末間のみで共有されるが、設定によりインターネット上の不特定の端末とも共有できる。法人環境ではセキュリティポリシーの観点から、インターネット越しの共有を無効にして運用されることが多い。

端末間でやり取りされるファイルは同社サーバ側で暗号化およびデジタル署名が施されており、受信側で正当性が検証される。改竄や破損が検出された場合は自動的に破棄され、正規のサーバから再取得される。また、バッテリー駆動時や従量制モバイル通信時には共有を自動停止する制限も備わっている。企業向けには、共有範囲や帯域使用率などを管理者が細かく制御するための機能も提供されている。

(2026.6.17更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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