スパンボリューム 【spanned volume】

概要

スパンボリューム(spanned volume)とは、Windowsストレージ管理で、複数のストレージ装置の空き領域(未割り当て領域)を連結して一つの大きな論理ボリュームとして扱う方式。

2台以上のダイナミックディスクにまたがって広大な単一のボリュームを生成することができ、単一のドライブ文字ファイルシステムを作成できる。未使用領域を有効に活用することができるが、起動用のWindowsシステムを置くことはできない。

フォーマットして利用を開始した後に新たな装置や領域を追加して拡張することもできるが、特定の領域やディスクのみを後から選択的に削除・分離することはできない。一部を外したい場合は一旦内容を消去して再構成しなければならない。

ストライプボリュームのように複数装置にまたがって並列にデータを読み書きするといった制御はわないため、性能向上の効果はない。また、ミラーボリュームのようにデータ冗長化など信頼性を高める制御もわないため、いずれか一つの装置や領域が破損するとボリューム全体がアクセス不能になることがある。

(2023.2.21更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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