隠し共有 【hidden share】 管理共有 / administrative share
概要
隠し共有(hidden share)とは、Windowsのファイル共有機能の一つで、特定の共有フォルダをエクスプローラーなどの一覧に表示されないようにすること。共有名の末尾を「$」にすることで有効にできる。外部からは名前を直に指定すればアクセスできる。通常の手順で共有フォルダを作成すると、同じネットワークに参加しているコンピュータの利用者はエクスプローラーなどで共有フォルダの一覧を見ることができ、アクセス権があれば開いてファイルの読み書きを行うことができる。
共有名の指定で、末尾を「$」に設定したフォルダは隠し共有となり、一覧には表示されなくなる。見えないだけで存在するため、アドレスバーやコマンドプロンプトなどで「¥¥コンピュータ名¥共有名」のようにパス(UNC)を直に指定すれば開くことができる。
共有フォルダのアクセス権の設定でEveryoneユーザーを削除して、特定のユーザーやグループにのみアクセスを許可すれば、権限のあるユーザー以外には存在を知ることができず、直接指定してもアクセスできない共有フォルダとすることができる。
なお、Windowsではデフォルトの共有設定として、各ドライブのルートディレクトリ(C:やD:など)を「C$」「D$」など「ドライブレター$」として、システムフォルダ(通常はC:¥Windows)を「Admin$」として共有しており、これを「管理共有」という。隠し共有を含む自らが共有しているフォルダの一覧はコマンドプロンプトの「net share」コマンドで確認できる。
(2023.7.27更新)