BMP 【Windows bitmap image】 .bmpファイル / Windowsビットマップ

概要

BMP(Windows bitmap image)とは、Windowsが標準で対応している画像データファイル形式の一つ。Windowsシステムで使用されるアイコン画像などでよく利用される。

白黒2値画像から24ビットフルカラー(1677万7216色)までの色数に対応し、透過色やアルファチャンネルを利用することもできる。256色などのモードインデックスカラー方式で、約1678万色の中から選択した色がカラーパレット領域に記録されている。

標準ではデータ圧縮わず元のサイズのまま保存するため、無圧縮の画像形式と説明されることが多いが、仕様上はランレングス圧縮可逆圧縮う方式についても定めている。ただし、圧縮モードによる記録・読み込みに対応しているソフトウェアは多くはない。

個別の機器の仕様から独立した画像形式とするため、数学などで用いられる座標系(原点から上と右に正、下と左に負)を用いて画素データの並び順を規定しており、他の多くの形式とは異なり、画面上では最も下に表示される画素列がファイルの先頭に、最も上のが末尾に来るように記録される(特殊な指定により上から下に記録することも可能)。

BMPファイルをプログラム上で取り扱うためメインメモリ上にそのまま展開したデータ集合を「DIB」(Device Independent Bitmap)という。データ形式自体は同一であるため、DIBとBMPはあまり区別されずほとんど同義語のように用いられることが多い。

なお、「ビットマップ画像」「ビットマップ形式」とは、ベクター形式などと対比して、各画素の色情報を端から順番に並べた画像データの表現形式全般を表す用語であり、BMP形式(Windowsビットマップ)はその具体的な仕様の一つにすぎない。文脈によってはビットマップという語がBMPを指す場合もあり紛らわしいため注意が必要である

(2023.12.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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