Ctrl+Alt+Delete
概要
Ctrl+Alt+Deleteとは、Windowsで特殊な意味を持つキー操作で、CtrlキーとAltキーとDeleteキーを同時に押すこと。通常の操作が不能になった場合などに行われる操作で、最近のWindowsではセキュリティオプション画面が表示される。Windowsシステムの挙動に強制的に介入するショートカットキー操作の一つで、前身のMS-DOSや初期のWindowsでは実行中のプログラムを強制終了してソフトウェア処理による再起動(ソフトリブート)が行われた。プログラムが暴走して操作を受け付けなくなった時などに利用された。
Windows NTおよびその設計を受け継ぐWindows 2000/Windows XP以降のWindowsでは、いきなり再起動はしないが、ログイン画面の表示、タスクマネージャーの起動、「Windowsのセキュリティ」画面の表示(コンピュータのロックやシャットダウンが選択できる)などが行われる。
Windows Vista以降の製品では、「セキュリティオプション」画面が表示され、「ロック」「サインアウト」「ユーザーの切り替え」「タスクマネージャー」から一つを選択する。「キャンセル」で元の操作画面に戻ることもできる。
Ctrl+Alt+Deleteはコンピュータを強制終了させる操作として広く一般に認知されたため、IT以外の分野でも、俗に、何かをキャンセルしたり、強制的に停止、終了、廃止、廃棄することなどを指す隠語として使われることがある。
他のシステムでの挙動
MS-DOSやWindowsと同じ、いわゆるPC/AT互換機で動作する他のOSでも、Ctrl+Alt+Deleteが強制終了や再起動を表す場合がある。例えば、OS/2やLinuxではこの操作を行うとOSによる再起動(ソフトリブート)を開始する。Linuxでは設定でこの機能を無効化することもできる。
Macの場合、PC/AT互換機とはキーボードの特殊キーの種類が異なるため、Ctrl+Alt+Delete操作自体を行うことはできない。しかし、よく似た機能のキーの組み合わせとしてCommandキー+Optionキー+Escキーの同時押しがあり、アプリケーションを強制終了する。ノート型のMacではCommand+Option+電源ボタンで強制再起動される。