GUID 【Globally Unique IDentifier】 グローバル一意識別子

概要

GUID(Globally Unique IDentifier)とは、ソフトウェアが扱う何らかの対象を一意に識別するための符号の形式の一つ。現在ではUUID(Universally Unique ID)と実質的に同じものだが、歴史的には米マイクロソフト(Microsoft)社が自社ソフトウェアで採用していた識別符号を指すことが多い。

GUIDは128ビット(16バイト)の規則性のないで、何らかの組織やシステムなどが管理・割り当てをうわけではなく、誰でもいつでも自由に生成することができるが、他のGUIDとの重複は起きないようになっている。

文字列として表記する際は先頭から4ビットごとに16進数(0~F)に変換し、「XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX」のように8桁-4桁-4桁-4桁-12桁に区切ってハイフン(-)を挟んで記載する。Windowsレジストリなどではさらにこれを波括弧{})で括った表記になっている。

GUIDは主にWindows上でソフトウェアを部品化して連携させる仕組みである「COM」(Component Object Model)が内部で用いる識別符号として用いられ、インターフェース識別子(IID)、クラス識別子(CLSID)、タイプライブラリ識別子(LIBID)、カテゴリ識別子(CATID)などがこの形式である。

64ビット目から1~3ビット符号の生成方式を示す「バリアント」(variant)と呼ばれる領域だが、初期のWindowsにおけるGUID実装はこの部分が「110」となっていた。現在のWindowsではUUIDの標準仕様に準拠した生成方式の符号をGUIDとして用いており、バリアントは「10」である。このため、現代におけるGUIDは実質的にUUIDの別名となっている。

(2023.6.15更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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