ウィザード 【wizard】

概要

ウィザード(wizard)とは、「魔術師」という意味の英単語。ソフトウェアの分野では、利用者に一つずつ質問や設定項目を提示して選択や入力を促し、対話的に処理を進める操作方式のことを指す。分野や製品によっては同様の機能を「アシスタント」「ドルイド」などと呼ぶこともある。

ソフトウェアの導入(インストール)や新規ファイルの作成など、必要な設定項目や入力すべき情報が複数(しばしば多数)ある場合によく用いられる方式で、入力事項を案内と共に一度に一つだけ画面に表示し、利用者がそれに答えると次の項目に進むという動作を繰り返す。

どんなに項目が多かったり入力内容が複雑でも、利用者は一度に一つの項目のみ答えればよいため、いっぺんにすべての項目を表示するよりも体感的な難解さを軽減することができ、初心者やコンピュータの操作に熟達していない利用者にとっては使いやすいとされる。

一方、利用者が重視しない項目でも回答しないと次に進めず、表示の仕方によっては処理の全体像が見通しにくく、途中で中断したり以前の項目に引き返すと途中まで入力した内容がやり直しになる場合があるなど、熟練の利用者には冗長だったり制約に感じられる点も多く、あまり好まれない傾向にある。

(2018.3.13更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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