オンボーディング 【onboarding】

概要

オンボーディング(onboarding)とは、組織やサービスに新たに加入した人に手ほどきや支援をい、定着を促したり慣れてもらう活動のこと。

もとの意味は「新人研修」で、企業などの人事・人材管理の分野で、新たに採用あるいは配属された従業員を、組織や部署のルールや文化、仕事の進め方などにいち早く慣れさせるための教育・訓練プログラムなどのことを指す。

日本で外来語としてオンボーディングという場合は、初期の形式的な新人研修プログラムだけではなく、現場への配属後も含め、ある程度長期的・継続的に提供されるきめ細かな支援プログラムを含むことが多い。新人の早期の戦力化や早期離職の防止などのために戦略的にわれる施策で、各種の面談や懇談、会合、メンター制度、総合的な相談窓口の設置などが含まれる。

顧客へのオンボーディング

転じて、ソフトウェアやネットサービスで、利用者や加入者がいち早く使い方に慣れて習慣的に利用できるよう導くための機能やコンテンツ、およびそのようなプロセスのことをオンボーディングということがある。チュートリアルやガイドツアーなどの手法がよく用いられる。

特に、近年一般的になっている登録や使用開始が無料のソフトウェア製品やネットサービスでは、初期に使いにくさを感じれば利用者は躊躇なく離脱してしまうため、丁寧なオンボーディングによって定着を図ることは必須の課題となっている。

(2020.6.28更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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