外部コマンド 【external command】

概要

外部コマンド(external command)とは、オペレーティングシステム(OS)のコマンドラインインタプリタが実行できるコマンドのうち、インタプリタが外部の実行ファイルを起動して処理するもの。

汎用コンピュータOSには、文字による入力や表示により利用者対話的に操作できる「コマンドラインインタプリタ」(command line interpreter)と呼ばれる機能が提供されることが多い。LinuxなどのUNIX系OSでは各種のシェルbashなど)、Windowsではコマンドプロンプトcmd.exe)やWindows PowerShellが該当する。

コマンドラインインタプリタは利用者キーボードなどから入力したコマンド(命令)を解釈して指示された処理を実行するが、コマンド名と同じファイル名を持つ実行ファイルを起動して処理するものを外部コマンドという。インタプリタ実行プログラム自身が実行する「内部コマンド」(internal command)あるいは「ビルトインコマンド」(builtin command)と対比される。

ファイル一覧表示や複製のように基本的なOSの操作に必要となるコマンドの多くは内部コマンドとして提供されることが多く、外部コマンドは利用者が追加で組み込んだ拡張機能アプリケーションソフトなどに関連するものが中心となる。同じコマンドでも内部と外部の両方がシステム上に存在する場合もあり、Linuxなどではenableコマンドでどちらを優先的に使用するか切り替えることができる。

(2022.1.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる