システムドライブ 【system drive】 システムディスク / system disk
概要
システムドライブ(system drive)とは、ハードディスクなどコンピュータの内蔵ストレージ装置の内部に設けられた記憶領域のうちWindowsのシステムファイルが格納されたドライブ。通常はCドライブとすることが多い。WindowsではハードディスクやSSDなどのパーティションに設けられたファイルシステム、光学ドライブ、USBメモリなど独立した装置や領域のことを「ドライブ」(drive)と呼び、それぞれアルファベットを割り当てて「Cドライブ」「Dドライブ」のように管理する。
このうち、現在実行されているWindowsシステムを起動時に読み込んだドライブのことをシステムドライブという。Windowsが導入(インストール)され、Windowsフォルダなどに所定のシステムファイルが格納されており、BIOS(UEFI)などで起動ディスクとして指名されたドライブのことである。
一般的な構成のパソコンでは、内蔵されたハードディスクやSSDなどの一台目の最初のパーティションにシステムが導入されることが多く、通常はこれにドライブレター「C」が割り当てられるため、Cドライブがシステムドライブであることが多い。構成や設定により、このドライブにC以外の文字を割り当てるよう変更したり、他のドライブがシステムドライブである場合もある。
システムドライブは起動時にシステムファイルを読み込んだり、仮想メモリのスワップファイル(pagefile.sys)が置かれたりするため、読み込みや書き込みが高速な装置にする方が良いとされる。例えば、SSDとハードディスクを両方搭載する構成ではSSDにシステムドライブを置くことが多い。
ハードディスクなどを複数のパーティションに分割したり、複数のストレージを内蔵するなどして、システム用のドライブと利用者が作成したデータファイルなどを保管するドライブを分けることもあり、後者のことを「データドライブ」などと呼ぶ。
(2022.4.6更新)