プライマリパーティション【primary partition】

概要

プライマリパーティションとは、ストレージ装置の内部を分割してできる区画(パーティション)のうち、オペレーティングシステム(OS)の導入や起動が可能なものである。MBR形式のディスクで用いられる概念で、一台の装置に作成できる数は最大4つまでに制限される。GPT形式のディスクでは、こうした区分は存在しない。
プライマリパーティションのイメージ画像

ハードディスクSSDなどのストレージ装置は、全体を一つの領域として使うこともできるが、内部を複数の区画に分割し、それぞれを独立した装置のように扱うこともできる。この分割された区画を「パーティション」(partition)と呼ぶ。用途ごとに領域を分けることで、異なるファイルシステムやOSを一台の装置内に共存させることができる。

装置内の先頭領域に「MBR」(Master Boot Record)と呼ばれる管理情報を置く方式では、OSの起動に使用できる区画をプライマリパーティションという。MBR形式パーティションテーブルに登録できる区画数は最大4つまでである。そのうちの一つにOSが導入され、「アクティブパーティション」として起動ドライブに指定される。システムは起動時にその領域からOSを読み込む。

一台の装置を4つ以上の領域に分割したい場合は、プライマリパーティションを3つまでに留め、残り一つの枠を「拡張パーティション」(extended partition)として作成する。拡張パーティションは一台につき一つだけ作成でき、それ自体に直接データを保存することはできないが、内部に複数の「論理ドライブ」を制限なく作成できる。Windowsでは、プライマリパーティションと論理ドライブのそれぞれに「Cドライブ」「Dドライブ」といったドライブレターが割り当てられ、通常の使用では見分けがつかないが、論理ドライブからはOSの起動を行うことができない。

近年では、MBRに代わってGPTGUID Partition Table)形式のパーティション管理方式が広く使われるようになっている。GPT形式では、プライマリパーティションと拡張パーティションの区別がなく、すべての区画が同等に扱われる。作成できる区画数も標準で128個まで拡大されており、MBR形式に見られた4区画という制限は存在しない。「プライマリパーティション」という用語は、現在では主に過去のMBR形式のディスク構成を説明する際に用いられている。

(2026.6.23更新)
 

他の辞典等による「プライマリパーティション」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。