読み方 : エヌディス
NDIS【Network Driver Interface Specification】
概要
NDISとは、ソフトウェアからコンピュータのネットワークインターフェース(NIC)にアクセスするための標準仕様。ドライバと上位プロトコルの中間層を担う仕様としてWindowsで標準的に採用されており、一部の他のオペレーティングシステム(OS)でもサポートされている。

TCP/IPなどの上位プロトコルを扱うソフトウェアがNICを通じてデータを送受信する際、従来は機器ごとの固有の制御仕様に個別に対応する必要があった。NDISはその中間に共通の制御手順を設けており、NICのメーカーがNDIS対応のデバイスドライバ(NDISドライバ)を提供すれば、ソフトウェア側は個々の機器の仕様を意識せずにNDIS標準に基づいて通信できる。
NDISはプロトコルドライバとNICを制御するミニポートドライバの間に位置し、双方を標準化されたインターフェースで接続する。この構造により、一つのNICをTCP/IPやIPX/SPXなど複数のプロトコルで共用したり、一つのプロトコルが複数のNICを使い分けたりすることが可能になっている。ドライバ間の結び付けは「バインド」と呼ばれる仕組みで管理される。
最初のバージョンは1988年に米マイクロソフト(Microsoft)社と当時の米スリーコム(3Com)社が共同で策定し、MS-DOS、Windows、OS/2などで標準として採用された。その後も数年ごとに仕様が改訂され、Windows Vistaで導入されたNDIS 6系ではフィルタドライバの導入やパフォーマンスの改善、仮想化環境への対応が進められた。現在もWindows 10やWindows 11においてネットワーク通信の基盤として標準的に利用されている。
(2026.6.23更新)