NDIS 【Network Driver Interface Specification】
概要
NDIS(Network Driver Interface Specification)とは、ソフトウェアからコンピュータのネットワーク機能(NIC)にアクセスするための標準仕様の一つ。Windowsで標準的に用いられており、他のOSでもサポートしているものがある。上位のプロトコルを扱うソフトウェアがLANカードなどを通じてデータを送受信する方法の標準を定めたもので、ネットワークカードの開発元がNDIS対応のデバイスドライバ(NDISドライバ)を用意すれば、各ソフトウェアは個別に各カードの制御仕様に対応しなくてもNDIS標準に基いて通信することができる。
また、NDISがドライバと上位プロトコルの間を取り持つことで、一つのNICを複数の上位プロトコルで共用したり、逆に一つのプロトコルが複数のNICを使い分けたりすることも容易にできるようになった。
最初のバージョンは1988年に米マイクロソフト(Microsoft)社と米スリーコム(3Com)社(当時)が策定したもので、MS-DOS、Windows、OS/2などで標準に採用された。数年ごとに仕様が改訂され、2010年代になってもWindows 10などで標準的に利用されている。
(2018.4.24更新)