chkdskコマンド 【scandisk】
概要
chkdskコマンド(scandisk)とは、Windowsに付属するストレージのエラーチェックプログラム。指定されたドライブのファイルシステムに破損がないかを調べたり、修復を試みることができる。コマンドラインから「chkdskコマンド」と入力して起動する。ファイルシステム内部に記録されたファイルやディレクトリの管理データを走査し、矛盾や脱落がないかを検査して結果を表示する。修復オプションを指定すると整合性のある状態への修復を試みるが、装置の一部が物理的に損傷している場合などには修復が失敗することもある。
起動するにはコマンドラインのプロンプトに続けて「chkdskコマンド C:」のように対象のドライブを指定する。オプションなしで起動すると読み取り専用モードで検査のみ行われる。主なオプションとして、「/F」でファイルシステムの修復、「/X」で強制的にマウント解除(他のプログラムがアクセスできないようにする)、「/R」で全セクタを検査し不良セクタを検出、読み出し可能なデータを回収する。
chkdskコマンドの実行は装置に大きな負荷がかかるため、一部が物理的に損傷している状態の場合にはchkdskコマンドによって余計に状態が悪化するリスクがある。また、修復を試みる場合はファイルシステムの整合性の回復が目的となるため、破損に巻き込まれたファイルが削除されたり上書きされ、復旧できなくなる場合がある。
MS-DOSやWindows 95/98などでは「スキャンディスク」(scandisk)と呼ばれていたが、Windows NTやWindows 2000/XP以降では「チェックディスク」(chkdsk)と呼ばれている。デスクトップ画面からは、ドライブのプロパティを開いて「ツール」タブの「エラーチェック」を行うことで同等の機能を利用することができる。
(2021.6.18更新)