コミットチャージ 【commit charge】

概要

コミットチャージ(commit charge)とは、Windowsで稼働中の各プログラム(プロセス)が占有するメモリ容量。また、その合計。物理メモリ(RAM)とストレージ上のページファイルに渡る仮想メモリ空間全体における占有量を表している。

Windowsタスクマネージャやそれに類似する機能のソフトウェアで確認でき、「合計」は現在占有されている領域全体の容量を、「制限」は現在のシステム上で確保可能な領域の容量を、「最大」はOS起動から現在までの間で最も多く占有されたときの容量をそれぞれ表している。

一方、各プロセス物理メモリ上で占有している領域およびその容量は「ワーキングセット」(working set)という。仮想メモリ機能が無効で物理メモリのみで運用する場合はコミットチャージとワーキングセットはほぼ一致するが、通常の運用ではストレージの一部を仮想メモリとして使用するためコミットチャージの方が大きくなる。

近年のWindowsには自動的にページファイル拡張する機能があり、これが有効になっている場合にはコミットチャージの合計が制限に近づくと自動的に仮想メモリ空間を広げて空き容量を確保する。コミットチャージが仮想メモリ容量の上限に達すると警告メッセージが表示され、システムの挙動が不安定になったり、プロセスが異常終了したり、操作に応答しなくなったりすることがある。

(2019.1.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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