Microsoft Intune 【Windows Intune】

概要

Microsoft Intune(Windows Intune)とは、米マイクロソフト(Microsoft)社が提供するモバイル端末の管理ソフトウェアおよびクラウドサービス。企業などのシステム管理者が従業員が操作する端末を管理するのに用いる。

モバイルデバイス管理MDMMobile Device Management)およびモバイルアプリケーション管理(Mobile Application Management)の機能を、端末に導入した専用のソフトウェアと同社のクラウドサービスの連携により提供する。

従業員が使用する端末をMicrosoft Intuneに登録すると、管理者が管理画面から一括して状態を把握したり設定を適用できるようになる。端末のハードウェア構成、導入されたアプリケーション、検知されたマルウェア、OSの更新状態などを把握することができる。

端末の一部の機能を遠隔から操作したり設定変更などを行うこともでき、パスワードのリセットや端末のロック、リモートワイプ(データ消去)、再起動(Windows端末のみ)、紛失モードへの移行(iOS端末のみ)、管理者からの通知の表示(スマートフォンタブレット端末など)などが可能となっている。

業務用のアプリケーションを端末に配信したり、外部から取得したアプリケーションの使用を制限することもできる。アカウント情報や権限の管理などはAzure ADを経由して社内のActive Directoryと統合することができ、従業員の私用端末を持ち込むBYODBring Your Own Device)にも対応している。

管理できる端末はWindows 10などで動作する一般的なパソコンの他に、Mac(macOS)やiOS端末(iPhone/iPadなど)、Androidスマートフォンなどがある。月々一定の料金がかかるサブスクリプション制のサービスであり、単体の場合は1ユーザーごとに月870円だが、Microsoft 365などのライセンスの中にMicrosoft Intuneが含まれるものがある。

(2022.3.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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