BitLocker【BitLockerドライブ暗号化】
概要
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暗号鍵の管理には、コンピュータに内蔵されたセキュリティチップである「TPM」(Trusted Platform Module)を使うのが基本である。TPMがある機器では、利用者は暗号化を意識せず、通常どおりWindowsにサインインするだけで利用できる。暗号化と復号はバックグラウンドで自動的に行われる。
TPMによる自動の保護に加え、起動時にPINやパスワードの入力を求める方式や、鍵を記録したUSBメモリ(スタートアップキー)を接続する方式も選べる。TPMのない機器では、グループポリシーの設定を変更すれば、パスワードまたはUSBメモリによる運用が可能になる。企業では、グループポリシーや管理ツールと組み合わせ、組織内のパソコンに暗号化を一括して適用することが多い。
暗号化したドライブにアクセスできなくなる事態に備え、48桁の数字からなる回復キーが発行される。UEFI(BIOS)の設定変更や起動に関わるシステムの更新、TPMの状態の変化などがあると、本人確認のために回復キーの入力を求められることがある。回復キーはMicrosoftアカウントや組織の管理システムに保存できるほか、USBメモリへの保存や紙への印刷もできる。紛失するとデータを復旧できなくなる場合がある。
BitLocker To Go
USBメモリやメモリーカード、外付けハードディスクなどのリムーバブルドライブを暗号化する拡張機能「BitLocker To Go」も提供される。ドライブのロックはパスワードまたはスマートカードで解除する。一度解除したコンピュータでは、自動ロック解除を設定することもできる。OSが対応しているファイルシステムであれば、種類は問わない。持ち運ぶ記憶装置を紛失した場合でも、第三者にデータを読み取られる危険を抑えられる。
歴史
BitLockerはWindows Vistaで初めて採用され、Windows 7でBitLocker To Goが加わった。現在はPro、Enterprise、Educationなどの上位エディションとWindows Serverで利用できる。Homeエディションでは管理機能は提供されないが、同じ技術を用いた「デバイスの暗号化」が利用できる。Windows 11 24H2以降は、条件を満たす機器で初期設定時に暗号化が自動的に有効になる範囲が広がっており、回復キーがMicrosoftアカウントに保存されるようにできている。