SID 【Security IDentifier】 セキュリティ識別子

概要

SID(Security IDentifier)とは、Windowsユーザーアカウントやユーザーグループに与えられる、固有の識別番号。「S-1-」で始まる長い数字ので表される。表示や操作のほとんどは名前(ユーザー名/グループ名)によってわれるため、通常使用している際にSIDを目にする機会はほとんどない。

Windows NT以降の(NT系列の)Windowsでは、セキュリティ設定などはSIDに紐付けられて管理されており、ユーザーやグループの識別は内部的には名前ではなくSIDを用いている。このため、あるユーザーの名前を途中で変更しても同じユーザーとして認識され設定は引き継がれる一方、削除したユーザーアカウントと同じ名前のアカウントを再度作っても、新しいSIDが付与され別のユーザーをみなされる。

システム導入時に最初から用意されている組み込みアカウントやグループにもそれぞれ固有のSIDが与えられており、“well-known SIDs”(既知のSID)などと呼ばれることがある。例えば、「S-1-1-0」は「Everyone」(全員)グループを、「S-1-5-21(ドメイン固有の番号)-500」はそのドメインの「Administrator」(管理者)ユーザーを表す。

(2018.7.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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