相対パス 【relative path】 相対パス指定 / 相対パス名

概要

相対パス(relative path)とは、ファイルなどの所在を書き表すパス(path)の表記法の一つで、現在位置からの相対的な位置関係を記述する方式。起点となる位置から目的の位置までの道筋にある要素を順に並べて記述する。

システムが現在操作対象としているカレントディレクトリカレントフォルダ)を起点に、指し示したいディレクトリやファイルの相対位置を記述する方法で、途中にあるディレクトリを区切り記号で繋いで並べる。区切り記号はWindowsの場合、日本では「¥」(円記号、実際には半角文字)、海外では「\」(バックスラッシュ、同)を用い、UNIX系OSやWebサーバなどでは「/」(スラッシュ)を用いる。

カレントディレクトリは省略可能だが明示したい場合は「.」で表し、一階層上位のディレクトリは「..」で表す。「..」を繰り返し記述することでディレクトリ階層の親子関係をたどって上へ移動することができる。例えば、「../../foo/bar.txt」という記述は、現在のディレクトリの二階層上のディレクトリの中にある「foo」ディレクトリの中にある「bar.txt」というファイルを指し示している。

一方、現在位置とは無関係に、ドライブやシステムの最上位ディレクトリ(ルートディレクトリルートフォルダ)からの絶対的な位置関係を記述するパスの指定方法を「絶対パス」(absolute path)という。

(2020.1.31更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

試験出題履歴

ITパスポート試験 : 平31春 問96 平28秋 問75 平26秋 問75 平24秋 問63 平23春 問83 平21春 問57
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。