プロビジョニングパッケージ 【.ppkgファイル】
概要
プロビジョニングパッケージ(.ppkgファイル)とは、Windowsを多数の端末に展開するのを補助する仕組みの一つで、適用したい設定をファイルに保存し、端末上で実行するだけで速やかに適用できるもの。設定ファイルの標準のファイル拡張子は「.ppkg」。企業のシステム管理者などに提供されるWindows ADK(Assessment and Deployment Kit)に含まれる「Windows構成デザイナー」を用いて設定ファイルを作成することができ、適用したい端末のWindows上で実行すると即座に設定が適用される。
適用できる設定や作業としては、コンピュータ名やネットワーク設定、アカウント設定、Active Directoryへの登録、デジタル証明書の追加、アプリケーションの追加(要サイレントインストール対応)、既存のアプリケーションの削除などである。
展開先のPCにはWindowsがインストールされていることが前提となるため、Windowsがプレインストールされている機種を導入する場合に適している。プロビジョニングパッケージの複製と実行は端末上で人間が行う必要があり、ネットワークで一斉配信や遠隔適用するといった仕組みは提供されない。
多数の端末にWindowsを展開する方法としては、Sysprepなどを用いてシステムイメージを作成して複製(クローニング)する手法もあり、ネットワーク配信で一斉適用することもできるが、展開先はマスターを作成したのと同一機種に限られ、大型アップデートの度にイメージを作成する必要があるなどの制約がある。
(2022.3.18更新)