SysMain 【SuperFetch】

概要

SysMain(SuperFetch)とは、Windowsの高速化機能の一つで、ストレージの内容を利用予測に基づき先読みしてメモリに展開しておくことで、読み込み速度を向上させるもの。

メインメモリRAM)の空き領域を利用して使用頻度の高いファイルストレージから自動的に読み込んでおくプリフェッチい、実際に必要になったときにメモリから即座に読み出すことができるようにする。

また、仮想メモリスワップ動作を改善し、利用者の操作記録からどのソフトウェアがどのような頻度や状況で必要になるかを予測し、ストレージ上に退避されている領域を自動的にメモリに書き戻す処理(スワップイン)をう。また、特に使用頻度の高い領域はストレージへの退避(スワップアウト)がなるべくわれないよう保護する。

SysMainを有効にすることでソフトウェアの起動速度が向上し、スワップ処理による待ち時間の縮減も期待できる。ただし、メモリの空き領域が少ないと効果が薄いほか、コンピュータの起動直後にはSysMain自体の動作でストレージへのアクセスが増え、利用者が本来行いたい操作を妨げる場合がある。

Windows XPの「Prefetcher」機能を改良してWindows Vistaで「SuperFetch」として搭載され、Windows 7/8にも内蔵されている。Windows 10にも搭載されたが2018年のアップデートで「SysMain」に改称された。

(2019.8.14更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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