BITS 【Background Intelligent Transfer Service】 バックグラウンドインテリジェント転送サービス

概要

BITS(Background Intelligent Transfer Service)とは、Windowsの機能の一つで、通信回線の空いている伝送容量を用いて他のプログラム通信を阻害せずにファイルの送受信をうもの。常駐プログラム(サービス)として提供され、外部のソフトウェアから利用することができる。

Windows上で動作するプログラムはBITSに対してファイルの転送を依頼することができ、コンピュータ内のファイルの位置、相手先とその内部でのファイルの位置などを指定して送信(アップロード)または受信(ダウンロード)を指示する。

転送要求はキュー待ち行列)に加えて管理され、コンピュータネットワーク機能の通信状況を監視して空いている帯域を利用して順番に転送される。優先度を指定して特定のファイルを優先的に送受信することもできる。他のプログラムの通信状況に応じて間欠的に通信せざるを得ないため、中断したファイル転送を途中から再開するレジューム機能などにも対応している。

データの送受信に用いるプロトコル通信規約)としてはWeb通信に用いられるHTTP(Hypertext Transfer Procotol)と、これをSSL/TLS暗号化したHTTPS、およびWindowsファイル共有で用いられるSMBServer Message Block)に対応している。

Windowsの機能の一部にも通信機能にBITSを活用しているものがあり、例えばWindows Updateの自動更新ではMicrosoft社Webサーバから更新ファイルを取得するためにBITSによる転送をなっている。

(2019.1.8更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる