NAP 【Network Access Protection】 ネットワークアクセス保護
概要
NAP(Network Access Protection)とは、Windowsのセキュリティ機能の一つで、企業などでネットワーク管理者が指定した条件に適合したコンピュータのみがネットワークに接続できるようにするもの。Windows Server 2008およびWindows Vistaから導入された。いわゆる「検疫ネットワーク」機能で、管理者はサーバ上で「ファイアウォールが有効になっている」「ウイルス対策ソフトが正しく機能している」など、接続してくるクライアント(Windowsパソコン)が満たすべきセキュリティ上の要件(ポリシー)を定める。
クライアントはサーバに自らの状態を通知し、ポリシーに準拠していると認定されるとネットワークへの接続が許可される。ポリシーに違反しているクライアントは修復サーバが自動的にソフトウェアの更新や設定の修正などを行い、ポリシーに適合するよう調整する。
これにより、ウイルスに感染したパソコンを即座に隔離してネットワーク上の他のコンピュータへの感染を防ぐといった対策を迅速に講じることができる。サーバ側はWindows Server 2016まで、クライアント側はWindows 8まで対応していた機能で、現在の最新のシステムでは利用できない。
(2023.3.30更新)